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2024年04月28日
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2巻 VERSUS!! バギー海賊団

2010年09月14日

何ヶ月ぶりの更新か。
今回は4週間の休載で週間感想の間が空いたので書けましたが、このペースで33巻まで書こうとしたら先に寿命が尽きるんじゃないかと心配です。

では2巻感想。
内容は、ゾロを仲間にしたルフィがナミと出会い、バギー一味と一悶着。
モージ、カバジを倒して、いよいよルフィVSバギー…というところまでです。
以上あらすじおわり。(笑)

こちらの感想はコミックス感想ですからね、重要なのは萌え語り。(おいおいおい)
まず中扉の絵。
これがいいんですよ!
ルフィを中心にゾロとナミが酒場から出てくるところ。
ああ、このころはまだ3人での冒険だったんだなぁとしみじみ思い出します。
この3人てのが、またちょうどバランス取れてるんですよね。(ウソップやサンジが要らないというわけではないです;;)
それぞれのキャラや能力(得意分野とでもいいますか)とかが、正統少年漫画のお手本のようです。
強い主人公がいて、それを支えるかっこいいワキ(自分的にはここ重要ポイント)がいて、さらに賢い美少女。
まぁそれをいくつも捻りあげてキャラを作ってるのが尾田っちです。
主人公はハチャメチャだし、ワキはかっこいいけど方向音痴だし腹巻だし、美少女はガメツイ。
それなのにすごく魅力的で感情移入できちゃうからすごいんだよなぁ…。

では2巻の萌えどころ(←ぶっちゃけすぎ)いきましょう。
前半ゾロはあまり出てきませんが、まず檻の中のルフィとナミの会話。

「中途半端な覚悟で海賊を相手にしようとするからそうなるんだ」
「人を簡単に殺してみせる事がそうなの?それが海賊の覚悟?」
「違う 自分の命を賭ける覚悟だ!!」

これ好きなセリフなんですよ~。
檻の中なのに、絶体絶命なのに、笑うルフィ。
信念がまったく揺らがないのが本当にカッコいいと思う。
これは今だってそうですよね。何につけルフィは常にその覚悟で臨んでいます。
命を捨てる覚悟とは違う。
命を賭ける覚悟。
似てるけどぜんぜん違います。
そこにね、2巻にしてルフィの大きさが垣間見えるんだなぁv

さて、バギー玉の導火線に着いた火を素手で消そうとするナミ。
そこに襲い掛かってくるバギーの手下達。
このナミの行動も感動したんですが、
で!(ばんばん)

「女一人に何人がかりだ」
すっとやってきて全員を倒すゾロ!!

ぎぃゃぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~!!!!
ちょっと奥さん、この背中見て、背中!!!!
こんな小さなコマなのになんて広くてたのもしい背中!!!!

ああ、ゾロが来てくれた、ならもう大丈夫だとすっかりノせられてる読者・・・というか私。
まだルフィの仲間になったばかりですので、世間的には「海賊狩りのゾロ」の方が通りがいいです。
ナミもバギーの手下も皆揃ってゾロ!?とどよめいているのが大変誇らしく、くすぐったい嬉しさがあります。
馬鹿みたいでしょうが、だからとことん筋金入ったゾロスキーなんだってば///

それにしても周りのどよめきに対して、ゾロ自身は淡々としたもの。
「お前なァ、何遊んでんだルフィ…!」
とルフィしか見てません。うんうん、やっぱりゾロだよ。(おい)

この後バギーを斬った!と思いきやバラバラの力で逆にわき腹を刺されて大ピンチに。
いいの、これくらいしないとハンデにならないもんね。(あくまでも見下ろすゾロスキー)
そしてここからですよ。
「逃げろ、ゾロ!」
と叫び、そして檻の中で静かに笑ってるルフィ…あああ。
それを見たゾロは
「了解」

あーもうね!!!こういうのがたまらないんだって!!!!
邪なアレコレは置いとくとしても、なんかこう二人だけに通じるモノっていうかね。
やっぱりゾロとルフィの関係は特別なんだと思わせてくれる、こういうシーンがすごく好きです。

あとここでの注目は
ゾロ「おい点火だ!」
ナミ「え…は、はいっ!!」(ビクッ)
ゾロ「急げ!!」
ゾロがナミに命令し、それをはいと素直にきくナミ。
非常に男らしくてカッコいいゾロですが、残念、ナミに対してこんな口がきけるのは最初で最後でした(笑)。

そしてですね、こっからまた!(ばんばん)
ルフィの檻を担ぐゾロ。
「おい、ゾロいいよ、腹わた飛び出るぞ」
「飛び出たらしまえばいい」
この人なら本当に飛び出た内臓を手でしまいそうだと、当時ジャンプを読みながら思ったものですが、この淡々とした会話にも二人の絆を感じてしまう、そんな私はもう手遅れですか。
言葉や状況の割りに焦った感じがしないのはルフィだからなんでしょうが、その相手がゾロだからともいえます。ゾロだからルフィは腹わたの心配だけなんです(だけってのも変だけど)。
そして、そんな心配を屁とも思わずやりたいようにやってしまうゾロ。
出会ってすぐでしょうに、すでに「こいつどんだけルフィが好きやねん」という下地は十分出来上がっていました。あーアツイアツイ。

シュシュのくだりは、もちろんですが泣けました。
家が燃やされている火を見ながら鳴くシュシュ。
でね、一番キたのは、シュシュの表情なんです。
涙をこぼしながら、でもまっすぐ家を見つめている。怒りのような悲しみのような何とも着かない表情で・・。
でもそれが何に対する怒りなのか、わからないままにとても切なく感じました。
後からもたくさんでてきますが、ワンピースは「死」という、人間では対抗しようもない大きな力によって大切なものが失われる、というエピソードがありますよね。ゾロとかもそうなんだけど。
遺された方はそれを乗り越えて生きていかなくちゃいけなくて。
シュシュの戦いや怒りや、そしてルフィへ対する礼、そこに「大切な人の死」を乗り越えようとする強い意志を感じるから感動するんです。
死を描くエピソードは、命を軽んじてるとか陳腐とかいう批判を読んだことがあるんですが、尾田っちはそれで感動させようとしてるんじゃない、その命を受け継いで生きていこうとする「生」を描くことで、何か私達の胸に強いメッセージを送ってくれてるんじゃないかと思うのです。

と、真面目になっちゃった。

そしていよいよ「海賊団」としての初の戦いです。
今回はゾロとカバジの戦いがメイン。
ちなみにナミは峰不二子みたいなことを言いつつお宝回収のほうに回っています。そういや最初はこんなポジションだったっけ。

ゾロの戦いですがね!
くぅ~~~~~~~!!!!!(だしだし)
正直腹をバギーに刺された程度の傷、今にしたら舐めときゃ治るんじゃってくらいのもんですが(今の怪我レベルが高すぎ)、それでも腹筋に力入れるんだから痛いよね、痛いよね(二度言った)。

しかーし。
自分で腹を掻っ捌き、
「ハンディはこれぐらいで満足か?おれとおまえの格の違いを教えてやるよ」

「うおーっ かっこいいーっ」というのはルフィの心からの叫びですが、私も同感です。(最初の頃ルフィはホントにゾロ見ちゃかっこいいって言ってましたっけねv)
なんですか、このかっこよさ。
自分をわざわざ追い込んで、これぐらいで満足かって。
とことん上から目線。
それなのに絶対やられないだろうって、誰もが信じられる心身からあふれ出す強さ。

「このぐらいの傷でてめェごときに負けたとあっちゃ、おれのこの先が思いやられるよ…!(ニヤッ)」

こんなの見せ付けられたら 惚れてまうやろがーっ!!
と、どっかの芸人みたいなこと言ってますが、とにかく一挙手一投足、すべてがかっこいいんです。
長年ジャンプを読んできましたが、こんなキャラはちょっとお目にかかれませんでしたね。
自信家とかおれ様キャラは結構いました。そうですねー…BジータとかH影とか…?あー…すっごく古いけどリングにかけろのK崎順とかどうでしょう。(←知ってる人がいるとは思えない)

でもここで私がゾロにが心底惚れ込んでしまったのは、信念ていうのかな、それを尾田っちがブレずにしっかり描いてくれてたせいかもしれません。(上記ファンの方々、決して比べて云々じゃありませんので…)
世界一への貪欲なほどの野望、くいなとの約束、そんなものが中心にしっかりあってゾロってキャラを為してて、それが読んでいてもどんと迫ってきます。
きっとその強さが好きなんです。
あと主人公にあからさまにぞっこん(他に言葉ないのか)ってのも今までこの手のキャラにはありませんでしたしねー(笑)

そんなゾロの戦いですが、それをじっと見つめるルフィ。
バギーが邪魔しようとすれば
「ゾロの野望(と書いてたたかいと読む)に手ェ出すな!!!」

なんていうかね…あーもうここでいくら私なんかが書いても二人を書き表せるはずもないです。
そんなルフィだからこそ、ゾロも
「こそ泥じゃねェ…海賊だ」
臆面もなく口にするんです。
最初は悪名だなんだとごねてましたが、ルフィと共にあるなら海賊結構じゃないかというのが見えてきます。
多分二人はこうして共にやってるのがすごく気持ちいいんでしょうね…。あああ…(ごろごろ)。

「ルフィ、おれは寝るぞ」
「おう、寝てろ、あとはおれがやる」

まだ戦いの最中、しかもその場のど真ん中でのこの発言。
傷が深いのはわかりますが、なんなんだ!?と思いましたっけ。
自分の戦いを終え、気を失って寝てるんじゃないんですよ。明らかに意志を持って寝るんですよ。
その拘りなさもさることながら、ルフィが勝つと微塵も疑ってないんですね、ゾロは。


やー、改めて読み返すと、ゾロとルフィの絆にびっくりさせられます。
むしろ今よりよっぽどあからさま(笑)。
まだ小さな小さな海賊団でしたものね。ああ、何か心が和む…。

そんなVSバギー海賊団の2巻でした。





 

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