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2024年04月28日
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1巻「ROMANCE DAWN -冒険の夜明けー」

2010年04月04日

ロマンスドーン。
この言葉すごく好きですv
今聞いても新鮮な響きがあります。

私は物心付いたときからジャンプを読んでいた筋金入りのジャンプ人間なので、当然ワンピースも連載開始と同時…いえいえ読みきりで載った時点から読んでいました。
読み切りもすごく面白かったんですよ。
海賊ものって古くからあるわりには、漫画としては新鮮なテーマだと思ったし、海とか宝とか冒険という言葉が広がりを感じさせてわくわくします。
絵柄も好きだなぁと思いました、見やすくてね。

で、連載が始まったとき、あああの人だとすぐ思い出したんですが、これがまた読み切り以上に面白い!
尾田っちが自分でも言ってましたもんね。シャンクスのくだりは連載するときまで取っておいたって。
その通り、憎いほどのストーリー展開で1回めから泣かされました。
ルフィのまっすぐさ、純粋さ。子供ゆえの怖いもの知らずさ。
そしてシャンクスの大きさ、男らしさ。
こんな幼い子供を友達と認め、腕の一本を安いもんだと言い切れるその心意気。
これには思いっきり引き込まれました。

1話で心に残ったセリフは二つ。
まず、マキノの「そう…ダメね、わたしは」
きっと誰も気に止めてないとこですね(苦笑)
山賊に笑われたシャンクスにルフィが拗ねてるシーンです。
げんめつしたというルフィに、マキノはあんなことされても平気で笑ってるほうがカッコいいというんです。
でルフィが、マキノはわかってない、男にはやらなきゃいけないときがあると言うのに返したのがこの言葉。
大人の目から見たらシャンクスのかっこよさがよーくわかります、そりゃもう転げまわるほどカッコいいv(ごろごろごろ)
でもルフィにはまだわからないんですよねー。
と言って、諭すでもなく説明するでもなく、にこにこ笑ってこう言えるマキノ。
それはきっとルフィにもいつかわかる日が来るって信じてるからでしょう。
マキノのシャンクスとは違った大きさと、ルフィへの愛情が感じられるシーンだと思います。

で二つ目が
「卑怯?聖者でも相手にしてるつもりか?」
山賊たちに卑怯だと言われて、平然と返すヤソップとベックマン。

いや~~~~~カッコいい!!!!!(だしだし)

シャンクスもだけど、その仲間たちも緩急の差とでも言うのかな。
普段と臨戦時の表情がものすごく違う。
ルフィの前では人のいい楽しいおじさんたち(おい)だけど、でもやっぱり彼らは海賊なんです。
世間のアウトロー。決して正義の味方じゃありません。それは立場的には海軍ですよね、この世界では。
とにかく主人公側にこんなセリフを言わせて、正義と言い切らないところがまた新鮮でした。
芯は正当な少年漫画なのに、全てがそこ乗っかってるわけじゃないのがすでに大人になってた私としてはぞくぞくしましたね。
でも当然子供たちの観賞にも思いっきり応えられる作品ですから、この作者はただもんじゃないとすでにここの段階で垣間見えてるわけです。


…こんなペースでやってたらとんでもないことになりそうなんで、先に行きましょう。
なんたって1巻はゾロとルフィが出会う素晴らしい話がてんこ盛り。
手にもっただけで息切れしそうですもん。

コビーとの出会いは、今(2010/04/04)読むと、感動してたまりません。
大きくなったね、コビー!(涙)
このルフィとの出会いで勇気を知ったコビーは、マリンフォードで過去の自分を踏襲するかのように勇気を振り絞って言いたいことを大きな声で言うんです。
死の恐怖に怯えながらも(ここがいい)、悔いは無いとしっかり両足で立っているコビー。
ここでルフィはコビーを救いましたが、やがて逆にコビーによって救われるんです。
しばしば作品中で見られる巡り巡る連鎖。
こうして世界は一つのピースに繋がるんでしょうかね…。

それにしてもアルビダの話ってたった1話で終わってるんですねー。
コビーと出会って、アルビダ登場して、ぶっ飛ばして、船もらって二人でまた旅立って…
これが23ページ!!??
どうりで当時テンポよく読めてたはずです。
最初からだらだら説明されると読者は引いちゃいますからね。
とりあえずはぽんぽんといろんなものを見せて欲しい。その点いい展開だったと思います。バクマン的に見ると。(笑)

さて、ゾロです。ゾロ!
ゾロの名前は2話目から出てるんですよ。
3回もロロノア・ゾロという謎の賞金稼ぎの名(あとは魔獣とか悪名高いとか)を聞かされて、さてどんなヤツだと期待と不安も交錯するわけで……
まさかそのロロノアがこんなにも大きな存在…いっそ運命を変えたと言ってしまってもいいかもしれない、そんな人になるとは思いませんでしたよ、ルフィにとっても私にとっても(自分もか)。


「黒い手ぬぐいに腹巻、本物のロロノア・ゾロです!」
なんですか、そのおっさんアイテム。
仮にも主人公の最初の仲間(だろう)キャラがそんな…という思いでページをめくれば
 

ドン!

やられたよ。
着てるもんはおっさんだし人相悪いし口は悪いし態度は悪いし………それなのにそれなのにそれなのに。

カッコいいよ、この人!!!(泣)

読み進めるほどゾロのかっこよさが際立ってきます。
リカちゃんへの口とは真逆の優しさ。
ごちそうさまでしたの律儀さ。(ゾロは挨拶がいいんだ、ホントに)
ルフィへのきっぱりとしたやりとり。
揺るがぬ信念。
悪人顔。

…要は全部なんだけどさ。

3話の段階でもうすっかりKOされてました。ええ。
特にいいと思ったのが、ごちそうさまでしたと、撃たれたコビーが起き上がったのを見て「生きてたか…」とホッとしたところですね。
いくら悪そげな姿をあれだけ見せまくっても、実はめちゃめちゃいいヤツじゃねェかと一発でバレてしまう、ホントは素直なゾロ(くす)。
もうダメ。
ルフィもすっかり気に入ってましたが、私もこの人から目が離せなくなるだろうと確信しました。そして10数年…今にいたるわけです…。

5話のタイトル「海賊王と大剣豪」
なんだよなんだよ、このタイトル!!!(だむだむ)
考えてみればまだ二人なんですよね。
二人きり。
扉絵もタイトルも中身も、ルフィとゾロ、二人の世界です。
あああ、なんて贅沢だったんだ!!!もっと堪能しとけばよかった!!!(腐りすぎ)

そして6話の「一人目」
うあああああ~~~~~!!!(ごろごろごろ←落ち着け)
ゾロのカッコよさ全開です。
今これをWJで読んで感想書いたとしたら一週間語りっぱなしなんじゃないか、そんな気すらします。
三刀流。
5話の引きで終了後。ゾロは一体3本目の刀をどこに持つんだろうとずっと考えてたのを思い出します。
三女はまだあぶあぶ(1歳位かと)、上の二人も幼稚園やら反抗期やらと子育てで忙しかった頃でしょうに、日々何をしてたんだろう私。
片手に二本持つのかとか、足に挟むのかとか(ばか)…口ってのは思いつきませんでしたね~;;
今ではそんなことするキャラをちょこちょこ見かけるんですが、そんなバカなと思う技を平気で描いて、それを納得するほど見せ付けてくれる尾田っちの力量とゾロのカッコよさ(何度言うんだか)に、惚れ惚れしますよv

「海賊にはなってやるよ、約束だ」

「おれの名を世界中に轟かせてやる」

「誘ったのはてめェだ、野望を断念する様な事があったらその時は腹切っておれにわびろ!!」
「いいねえ、世界一の大剣豪!!海賊王の仲間ならそれくらいなって貰わないとおれが困る!!」
「ケッ 言うね」

そしてなんたってここのラスト。
「ナイス  ゾロ」
「お安い御用だ、船長(ニッ)」

くぅ~~~~~~~!!!!!!(だんだんだんだん)

見せ方が巧いせいでもあるんだけど(間というか)、とにかくこのシーンには参りました。
今後の人生を決定付けてくれたようなもんです、私の。(おい)
読み返したらマジに胸が痛くなりましたよ。ときめきすぎて。

ゾロがカッコいいとすでに何度打ったかわかりませんが、なんででしょうね~。
彼の魅力は強さ、でしょうか。
決してぶれない強さ。
「最強」になることへの純粋な野望。
…ああそうか、純粋なんだ、この人。
だから悪そうなのに妙に子供っぽかったり。
そしてそんな顔を時々見せてくれる、そのギャップがまたたまらないんだ。

と再確認しつつ、やっぱりルフィとゾロ、二人の関係性にも非常に萌えてしまうのです。
小船で二人きりの航海。
これを萌えずして何でゾロルサイトを名乗れるか!(ばんばん)
別に何も無くたって良いんです。ただルフィとゾロが二人でいる。
何かを語ったかもしれない、語らずそのままいただけかもしれない。
手ぐらい握ったかもしれない(おいおい)。
まぁそんなのは二次的に萌えてればいいことで、とにかくですね、この二人でいた時間。
描かれていませんし、実際そう長くは無かったかもしれませんが、でもこれによって、お互い相手を何よりも大切で信頼できる(この言葉すらヌルい!)存在だと刻み込んだのでしょう。
それが今後のあらゆる場面で示され、感動させてくれるのです。誓いとか、ジャヤとか、くまのときとか。


コビーとルフィの殴り合い。
素直に感動できるシーンです。不器用なルフィの思いやり。しかも最後はちゃんとコビー自身に託す、そこに本当の優しさを感じます。
しかもその全部を最初からわかって見守るゾロ。あんたどんだけ…(くっ)。

最後はナミ登場です。
重要キャラ2人目。何より彼女がいなくちゃ船が先に進めないんだから、お話になりません。
と言っても、まだ心を許してないせいもあって小ずるさだけが先に目に付いてしまいそうなのが悲しいですね。ナミの背負ってるものの重さ、そして彼女の本領が発揮されるのはもう少し先なのでした。
ここは案の定、前半の小船の会話と必死でルフィを追いかけるゾロ。そこにごろごろ転がる私をお許しください。


そんな1巻感想でした。
このペースで本当にこの先書き上げられるのか、それは私にもわかりません…。

 

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